地域ブランド戦略 県や市町村のイメージアップで地元産業を活性化

地域ブランド戦略(Local Branding Strategy)

他地域にはない商品やサービスのブランドをPRして、認知度を高め、産業を活性化していく地方自治体の戦略。

地域全体で勝利を目指す地方振興の取り組み

関さばや宇治茶などの伝統的な名産品の情報や、「北海道は魚介類がうまい」と言ったおとずれた人のイメージが蓄積されて、日本の各地には共通して抱かれる独特の印象がある。京都は「歴史を感じられる古都」の印象があり、多くの観光客を呼んでいる。

このように良いイメージで地方が注目されれば、そこで生産される農作物や工業製品が多く買われたりして、人口減や高齢化で悩む地方自治体を活性化し、地域振興につなげることができる。意図的にそれを起こそうとするのが地域ブランド戦略だ。その地域の認知度を高めたり、その地域特有の商品・サービスをPRする事で注目を集め、集客・観光客増につなげることを狙う。

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地域の魅力を宣伝しつつ商品開発につとめる

地域ブランド戦略のアプローチは大きく2つ。元々地域にあった資産を活用することと、地域特有の商品・サービスを開発することだ。二つの流れが相乗効果を呼び、地域全体の印象が良くなっていく。

前者の地域の資産とは、歴史的にその地域を構成している要素のこと。観光地はその典型だ。例えば、「富士山に登りたい」と思ったら、静岡県か山梨県に行くしかない。ならば「ぜひ行ってみたい」と思わせる諸活動が地域ブランドを育てることになる。富士山の歴史を紹介したり、観光客が利用しやすいようにトイレなどの設備を整えるといった取り組みだ。世界遺産申請もその一環。その成功で富士山は一気に集客増に成功した。

史跡や祭り、郷土料理といった伝統の掘り起こしもPRには有効。そこで注目を集めれば、他の産業に導く糸口になる。香川県は「うどん県」を自称して注目を集めつつ、「うどんだけじゃない」とその他の魅力も広報している。

もう一つの地域特有の商品・サービスの開発とは、比較的新しい産業活性化し、その商品力で注目を集めて行こう、という発想。食の品質志向が高まる昨今は、食品の地域ブランド化に取り組み、商標出願をする各自体も多い。

ご当地キャラクターで認知度を高める作戦もこの部類。ひこにゃんの認知度は圧倒的で、彦根市のPRに大いに役立った。くまモンは、キャラクター活用を無料にして、多数の商品に顔を出す作戦で熊本県を広報した。船橋市のふなっしーは市民が個人で始めた非公認キャラだが、2013年に市長から感謝状が贈られた。

●2軸の取り組みが地域全体をブランド化する

ようするに

●地域全体のイメージアップを図り、その地域の商品やサービスにブランド価値を付与しようとする戦略。

●歴史的に存続する地域の資産を掘り起こしながら、新たな産業を開発していく2つのアプローチを並行させる。

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