フランチャイズ化 事業者にノウハウを公開して傘下に入れ、チェーン展開

フランチャイズ化(Franchise Business)

自社のビジネスを一定の地域で実施する権利を他の事業者に与えて、見返りに加盟料や手数料を得るビジネスモデルのこと。

事業規模を拡大しやすいビジネスモデル

自社で育てた事業やコンテンツの使用を他社に許可して事業を拡大する方法をライセンス化という。フランチャイズはその一形態と言える。自社事業の展開を行うフランチャイザーが、フランチャイジー(加盟店)に権利やノウハウを提供し、見返りに加盟料やロイヤリティなどの手数料をもらう「契約」だ。

もちろんチェーン店を増やすには直営方式もある。直営では自社で店舗を作り、人員も自社で確保するため、他の事業者との契約は必要ない。

直営方式に対するフランチャイズのメリットは、低コストで早く事業を拡大できる事。直営なら出店地の市場調査や物件取得が必要だが、フランチャイズ方式では加盟店が店舗物件を用意するため、手間やコストの負担が軽い。

デメリットは、加盟店の提供する商品・サービスの質にばらつきがでると、自社ブランドイメージの悪化を招くこと。しかも、加盟店の責任者の交代や改善命令などを直接的にコントロールできないため、問題への対処が難しい。

加盟店側のメリットは、成功したビジネスを踏襲するため、すぐに売上が見込め、資金繰りに安心感があること。さらに、事業開始後もフランチャイザーが持つブランド力やマーケティング力に頼った安定的な経営が期待できる。

一方でデメリットは、

1.加盟契約手数料以外に研修費、開業準備手数料、商品材料費などで、見かけよりも初期費用が大きくなる。

2.売上不振でも独自の値下げや追加サービスの投入がができない。

3.売上不振でも固定的なロイヤリティを支払う必要がある。

などの経営が圧迫されるリスクがあることだ。

消費者にとっても良質な選択肢が増える恩恵が

消費者にもフランチャイズの恩恵はある。例えば、ハワイにお気に入りのコーヒーがある場合、飛行機でハワイまで飲みに行くには相当なお金と時間がかかる。だが、そのコーヒー店が日本でフランチャイズ展開されれば、毎日そのコーヒーを味わえる。

フランチャイズは日本でかなり浸透しており、その業種もコンビニ、ラーメン店、不動産販売、フィットネスジム、学習塾、ホテルなど多岐にわたる。日本フランチャイズチェーン協会の調査では、2013年度の国内チェーンの数は4年連続で増加して1300超にまで成長。国内の総店舗数(直営と加盟合計)は5年連続増で25万店舗を超える。

●ライセンス化・フランチャイズ化で事業拡大を加速

◯フランチャイズ制

(加盟店の利点)
・成功確率の高い事業で独立できる
・商品・原材料・消耗品などの仕入れを安く行える
・飲食業の場合、セントラルキッチンから調理済みの食材が運ばれるので高い技能が必要ない
・店舗営業のノウハウが短期間で習得できる
・ブランドの力によって集客が容易になる
・商品開発、販促などで本部から支援が受けられる

(フランチャイザーの利点)
・自社の人員を増やさずに販売網を展開できる
・労務管理や資金管理の負担が軽減できる
・加盟店のアイデアを吸い上げて商品開発などに生かせる

要するに

●自社の経営のノウハウを提供する代わりに加盟店から手数料をもらう

●ブランド価値を維持するには、加盟店の提供する商品・サービスの質にばらつきが出ないようにフォローが必要

日本では昔から「のれん分け」という制度があり、定着しやすい方法といえる。

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