POSシステム ITシステムで店舗運営をより迅速・正確に行い、売上増も狙う

POSシステム(Point Of Sales System、ポスシステム)

商品ごとに、配送、発注、販売数量、在庫管理などの情報を一括管理するITシステム。日本語では「販売時点情報管理システム」

店舗運営の精度と効率を劇的にアップ

食材から日用品まで様々な商品が並ぶ店舗。コンビニなら2000~3000、スーパーなら1万点以上の商品を陳列しているという。利益拡大のためこれらの店舗は、膨大な数の商品を一品ごとに管理する(単品管理)。売れ筋商品の在庫を切らす事態(=売上の機会損失)を減らすと同時に、売れ行きの悪い商品(死に筋)の過剰在庫を防ぐのが目的だ。

この単品管理に不可欠なのがPOSシステム。その仕組みは、まず商品のデータ化から始まる。そのため、商品ごとに国、製造メーカー、商品名などを埋め込んだバーコードを付けておく。

実際に商品が販売されるとレジなどのPOSの端末でバーコードを読み取る。このデータはリアルタイムでシステム上の在庫数に反映される。この在庫数を確認しながら、発注担当者は次の発注数を判断する。この結果、品揃えを売れ行きの実情に合わせることができ、品切れや過剰在庫を抱えるリスクを抑えることができる。

更に、蓄積された販売データをマーケティングデータとして活用すれば、店舗の売上アップを狙うことも可能だ。加えて、店舗の運営実務にもメリットは大きい。POSがない場合、1日の売上高を把握するためには、営業終了後にレジの現金を数える必要があった。だが、POSがあれば、販売データを見て瞬時に正確に把握できる。レジ打ちの作業が不要になるため、打ち損じがなくなり店舗運営も効率化する。バーコードの読み取りはレジ打ちより迅速なので、レジ待ちの顧客を減らすことも可能だ。

セブン-イレブンに始まり様々な業種に普及

今では多くの小売店で当たり前のように導入されているPOSだが、その始まりは1982年のセブンイレブン。POSを活用した管理と発注の徹底でコンビニ業界トップに立ち、注目が集まった。

ちなみに、カフェレストランなどの飲食店では、少し違う形でPOSが普及している。注文を受ける店員が手に持つのがPOSの端末。そこに顧客からの注文を入力すると、データが厨房に届く。担当者はそのデータをもとにオーダーに対応する。料理の提供後、店員はテーブルに伝票を置いていく。この伝票にはバーコードがあり、それを会計で読み取るという具合だ。

そのほかにも、雑貨店や花屋、遊園地のようなレジャー施設など、様々な業種でPOSシステムは利用されている。

●POSシステムが商品の動きを1個単位で追跡

○全国の小売現場の利点
・販売管理、在庫管理を合理化
・品揃え、受注、発注量を検討する材料に

○本社の利点
・材料の調達量、製造量、配送量の調整がしやすい
・販売現場の動向を商品企画に活用できる
・品切れによる機会損失を起こしにくい
・より狭い地域レベルでの販売戦略を検討できる
・消費者一人一人に合わせて商品を揃え、売り損じをできるだけ回避

要するに

●セブンイレブンをコンビニ最強の地位に押し上げた一因である「単品管理」を支える重要なITシステム

●全ての商品を1個単位で管理できるため、品切れによる売り損じを極力ふせぎながら、廃棄ロスも抑えられる

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