電子マネー買い物時の決済を簡便化すると同時に顧客データを収集

電子マネー(Electric Money)

貨幣価値を電磁的記録で表現し商取引の決済を行う方法。また、その電磁的記録そのもののこと。

スピーディーな決済方法が急速に拡大中

電子マネーは、現金の代わりにカードやスマホなどの物理的な形態があるタイプ(リアル型)と、ネット決済用にデータとして確認できるタイプ(ネットワーク型/サイバー型)がある。

その市場規模は2006年の1800億円から2014年には4兆円と急拡大中だ。急拡大の要因は、消費者にとって利便性が高いから。例えばお釣りをもらう手間が省けて小銭を待たずに済む。多くの場合、使用額に応じてポイントが付加されるため、実質的な値引きも得られる。交通系の電子マネーでは、切符の購入や所持の必要がない。

電子マネーを扱う業者にとってのメリットは第一に手数料。利用者が買い物をするだけで収入となる。さらに、防大な数量となる顧客の購買履歴のデータ(ビッグデータ)を収集でき、マーケティングに活用できる点も大きい。ポイント管理が容易なため、加盟店での購買意欲を高める機会も設けやすいのだ。

お店の店舗運営のメリットには、例えば、現金に比べて素早く決済ができるので、レジの混雑緩和になる点が挙げられる。小銭のやりとりがないため、レジでの間違いが減るし、管理する現金が減るので犯罪防止にも役立つ。

先にチャージするタイプと後払いタイプがある

電子マネーには「プリペイド型」と「ポストペイ型」の2種類がある。プリペイド型とは、一定額を先払いするタイプ。現金、クレジットカード、モバイルバンキングからチャージする。金額以上は買えないので、クレジットカードのように使いすぎる心配がない。

ただし、プリペイド型にはチャージ手続きが面倒だったり、残高不足だと商品を購入できないという弱点もある。代表例では、セブン&アイのナナコ、JR東日本のスイカ、楽天のエディなどだ。

一方、ポストペイ型とは、買い物時に支払いはなく、月末など決まったタイミングで決済される仕組み。要領はクレジットカードと同じだが、店頭で専用端末から信用照会をしたり署名や暗証番号の入力をする必要が無いため、より素早く決済できる。代表例はNTTドコモのアイディやJCBのクイックペイなど。

ちなみに、いずれのタイプも電子マネーの情報を携帯電話で取り扱うことで、複数のカードを持ち歩く必要をなくしたおサイフケータイでの普及が進んでいる。

●様々な電子マネーとその仕組み

○カード型電子マネー
・代表例:フェリカ(非接触icカード技術方式)カード

(プリペイド型)
・店頭や券売機での現金払い/ATM操作/自宅のパソコン操作などで、あらかじめ入金(チャージ)する(エディ、ナナコ、ワオン、スイカなど)

(ポストペイ型)
・クレジットカード決済が後日発生する(アイディ、クイックペイなど)

○おサイフケータイ
・全てのフェリカカードが1台の携帯電話にまとまる(ただし、非対応のカードも)
・カードを持ってくるの忘れたという失敗が減る
・ポイントやマイルをまとめて貯められる

(利点)
・細かい現金を持ち歩かなくて良い
・スピーディな支払いができる
・チャージ金額以上の買い物はできず、使いすぎの心配がない
・利用履歴を確認して家計管理がしやすい
・紛失してもクレジットカードのように情報を悪用されたり高い買い物をされる心配はない

○フェリカ導入メリット
・スピーディな会計でレジ待ちを減らせる
・現金処理が減り、打ち損じなどによる現金差額(釣り銭間違い)が減る
・店舗に現金を置かずに済む
・資金管理が簡便化する
・セルフレジ導入による人員削減が可能に
・顧客の囲い込みが期待できる
・個人を特定した販売動向を収集できる
・非接触なので部品の摩耗が少なく長持ち

○ネットワーク型電子マネー
・インターネットを介してパソコン上で支払うことができる
・クレジット会社、オンライン決済サービスなどがある

要するに

●お金の電子化。電子マネーの普及により、決済の処理がスムーズで正確になった。

●消費者、電子マネー業者、加盟店のいずれもメリットが有り、市場が拡大している。

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