プラットフォームモデル 人が集まる仕組みを作り、その仕組の利用料で収益を得る

プラットフォームモデル(Platform Model)

他社が利用して商品・サービスの提供を行なえる「場」(プラットフォーム)を用意して、場の利用料など手数料で稼ぐこと。

場を作って利用料で収益を得る

経済ニュースを見れば必ず登場する「東京証券取引所」。公的機関だと思う人も多いが、その法的形態は利益を追究する株式会社。その利益を生む仕組みがプラットフォームモデルだ。

同社が「証券取引所」という場を用意する

→株式を取引したい人が集まる

→参加者は場の利用料を払う

この仕組みが、利益を安定的にもたらす。このモデルにおいて利用料は必ずしも全員から徴収しなくていい。ショッピングモールの場合、店舗から出店料を取るだけ。消費者からは参加料や使用料は取らず、買い物を自由にしてもらう。

また、youtubeのように、基本的に参加者から料金は取らずに広告料を主な収入源にするモデルもある。プラットフォームモデルが近年注目されるようになったのは、ネットの発達による。青果市場や商業施設のような伝統的なプラットフォームなら、物理的施設の準備に多大な初期コストがかかる。だが、ネット上のプラットフォームなら多額の投資はいらない。

プラットフォームモデルを企業が狙うのは、そこに安定的な高収益が期待できるから。自社の役割は主に場を用意することで、そこに付加価値を付けることは参加者任せにできる。そして場に参加者さえいれば、安定的な収入になる。しかも、人が集まるほど魅力が増して、さらに参加者が増える。この好循環で収益が飛躍的に伸びる可能性もある。

高収益を生むまでの競争は激しい

高収益をプラットフォームだが、その競争は激しい。例えばソニーは電子書籍(リーダー・ストア)を用意したが、アマゾンの電子書籍(kindle)などとの激しい競争にさらされ、北米市場からは撤退した。ソニーの敗因はコンテンツの少なさ。競争に勝ち抜くには魅力ある場作りが必要だ。その点、アップルのiTunes Storeは音楽に始まり、Podcast、iBook、映像へと新しいサービスを提供し続けて成功している。

また、信頼性のブランディングも重要。場に参加しても問題が起きないという安心感が集客に不可欠だからだ。だからこそ、楽天市場では、お店自体をよく知らなくても、商品を購入してみようという動機が生まれるわけだ。

競争を勝ち抜くには、問題が起きてからでは遅い。参加者がルールを守るように監視するなど、ブランド価値を維持することが大切だ。

●プラットフォームの整備で間接的に顧客を集める

○プラットフォーム=コンテンツの受け皿(ハードウェアや設備など)
・宣伝、集客、ポイント管理、決済や周辺設備の提供などを担当
・消費者への浸透をねらって安く提供→コンテンツが集まる「市場」へと成長
【例】ゲーム機、ショッピングサイト、オークションサイト、SNSサイト、ショッピングモール、芸能事務所

(課題)
・いち早く規模を拡大してトップを握る必要がある
・他の大きなプラットフォームやニッチなプロトフォームに消費者を奪われやすい
(プラットフォーム機能は常に進化が必要要)
・高い品質のコンテンツを提供し続けることが重要

ようするに

●参加者が集まる「場」を作り、その人を目当てとする第三者企業から安定的な手数料を得る。

●インターネットの発達で、物理的な「場」が不要になり、急速に普及している。

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