フラッシュ・マーケティング 顧客自体が広告塔となって情報を拡散

フラッシュマーケティング(Flash Marketing)

商品やサービスの割引クーポンを告知し、一定の購入希望者が集まった場合のみ販売する仕組み。規定人数が集まらなければ販売は見送られる。

「今買わなきゃ」という気持ちを扇動

少しでも安く商品やサービスを買いたいという思いに答えるのが、幅広い商品の割引をおこなっているクーポンサイト。グルーポンは、2008年にアメリカで始まった世界最大のクーポンサイト。一定の時間内に購買数が集まれば定価より安く購入できるクーポンを発行している。短い時間で売り切るという意味から、こうした仕組みをフラッシュマーケティングと呼ぶ。

グルーポンでは「24時間以内に○人の購入者が集まれば、価格が□%になるクーポンを発行」というように、少し顧客をせかすような手法が取られる。そのため、割引情報を知った顧客はSNSなどを通じて、つながりのある人達に知らせ、共同購入を促してくれる。情報が拡散していけば、顧客は新規顧客を呼び、大量に売れれば元が取れる。多額の広告費を使わずとも、顧客にメリットがある情報を提供することで、宣伝効果をもたらしてくれる。購入者が集まらなければ売買不成立となるので、販売側の損失も最低限で済むのだ。

大手企業では、リクルートが運営するポンパレも共同購入サイトとして有名だ。情報過多なネット環境の中で、1エリア1商材に絞って、情報量を調節している。また、ポンパレに掲載された日だけ、その店舗のツイッターが増えたという調査結果もあり、掲載側の評判も上々だ。メールなどで割引の事前告知をすれば、さらにポンパレを閲覧する人の数は増加するという。普段は利用しないような高級店でも、コース1万円が限定で5000円となっていたら試してみたくなる。その後リピーターとなってくれれば、それに越したことはない。

商品・サービスの品質は出店者に任されている

すでにSNSやブログといったメディアを通じて商品やサービスの注目を集めるビジネスモデルを紹介したが、フラッシュマーケティングもネット拡散型の広告の一種。あふれる情報の中でいいものがより安く手に入るサイトへ流れていくのは自然のことわりだ。

逆に、注意が必要なのは「信頼性」。ネットはお得な情報が拡散するのも速いが、クレームの口コミが拡散するのも速い。値段以上のサービスのはずが、値段以下の内容だったという事例が相次ぎ、一時問題となった。お得感がないと判断されれば、他の商品にも懐疑的になる。顔が見えないだけに、誠実な対応が欠かせなくなっている。

●人数が集まれば定価〇〇円の商品が□割引に!

(課題)
・いいものが安い、というお得感がないと売れない
・セール品探しが目的のユーザーが多くなってきている
・上質の店の出店が少なくなると、サイト自体の信頼性が低くなる

(利点)
・商品の稼働率が上がる
・新規の顧客を開拓できる
・一度に大量の顧客を呼び込める
・商品提供の計画が立てやすい

要するに

●一定の期間内に購入者を集めればメリットがあると知らせることで、顧客が顧客を連れて来てくれるシステム。

●顧客がソーシャルメディアなどを使って積極的に商品情報を拡散してくれることで、広告の代わりとなる。

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