ゲーミフィケーション ゲーム要素を盛り込んでブランドの継続利用を促進

ゲーミフィケーション(Gamification)

サービスを利用すると特別なアイテムが集まるなど、ゲーム性の高い継続的な仕掛けを作ること。ミッションや報酬などを盛り込むことが多い。

有料会員へ誘い込む巧なゲーム技術

ゲーム業界以外では難しいとされる有料会員制度。この月額利用料の収入が広告の売上収益より多いとされるクックパッドは、延べ月間利用者数5000万人というユーザーのレシピ掲載サイトだ。

成功の秘訣は、ゲーミフィケーションと呼ばれる経営手法。ゲームデザインの技術を駆使して、ユーザーのコレクション欲をくすぐったり、ミッションへの達成感を高めるような仕掛けを取り入れている。

クックパッドでは、有料のプレミアムユーザーになると、レシピの人気順にカロリー検索ができたり、カロリー・塩分量表示ができるサービスなどが追加される。まずこれに「初月無料」のキャンペーンで誘い込む。

プレミアムの良さを実感してもらうために1つ新しい機能を試してみるたびにスタンプが貯まるキャンペーンをお知らせした「献立メルマガ」を一つ、「専門家厳選レシピ」を試すとまたひとつ、のようにして12個のスタンプが貯まると、登録の翌月までサービスが使える無料延長クーポンがもらえる。無料ならばと、より長くプレミアム機能を使っているうちに、その便利さにハマって月302円くらいなら払ってもいいと考えるユーザーが激増した。

このミッションやポイント制を利用したゲーミフィケーションは、ユーザーエクスペリエンス=ユーザーにどのような体験をしてもらうか、を突き詰めた結果、成功した例といえる。

可視化、数値化、共有でユーザーの心をつかむ

スポーツ用品メーカーのナイキが運営するナイキプラスもゲーミフィケーションを応用したスポーツ&アプリ、いわばユーザーの個人トレーナーとして、毎日のランニングのモチベーションを上げる仕組みを取り入れている。目標を数値として設定し、それを世界中の人と共有し、日数を続けていくとアスリートの激励メッセージが届く。

もう少しで目標を達成できる、連続記録を途切れさせたくない、仲間と一緒に頑張りたいといった心理から、毎日アクセスするようになる。こうして登録者数は全世界で約2800万人に達した。

このサイトの登録自体は無料だが、ナイキの発売するリストバンド型ウェアラブル端末フューエルバンドは、ナイキプラスのデータベースと同期している。ナイキとともにアクティブな毎日を過ごすファンユーザーを育てることに成功した好例といえるだろう。

●継続したくなる仕掛けで誘うゲーミフィケーション
・ポイント制、レベル設定、レアアイテム提供など、ゲームのメカニズムを導入

(ゲーミフィケーションの手法例)
・短期で出来るミッションを与えて達成感を味わわせる
・特定のアクションに報酬を与える
・自己レベルを可視化して、向上心を導き出す
・ランキングを付けて、競争心をあおる
・周囲と繋がるコミュニケーション機能をつける
・ポイントやスタンプの収集などで、コレクター心をくすぐる
・限定アイテムを出すことで優越感をもたせる

など

要するに

●ランキング・ポイント制・レベルシステムの採用など、ゲーム的要素を盛り込んだ経営戦略でブランドのファンを作る。

●ユーザーが興味を持つ体験に焦点を当て、可視化してミッションを与え続けることで、継続的に関心を持ち続けてもらう。

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