プロダクト・プレイスメント 映像コンテンツ内でさりげなく商品やロゴをPR

プロダクトプレイスメント(Product Placement)

映画、テレビ番組、ゲームなど注目度の高いコンテンツの中に製品やロゴを映し出すことで広告めいた印象を与えずに宣伝する方法。

映像コンテンツに乗せて製品をさりげなく映す

映画やドラマの主人公が靴紐を結び直すシーンでさりげなく靴がアップになり、「あ、○○のブランドだ」などと気づくことがある。仕事や勉強中の登場人物が特定の菓子や清涼飲料水にさりげなく手を伸ばすシーンを見かけて、「キャラクターの嗜好をそこまで細かく作りこんでいるとは」などと楽しく感じることもある。物語の印象と相まって、その商品やロゴに好印象を持つことも少なくない。最近では、ゲームの映像の中にそうしたビジュアルを見かけることも多い。

プロダクトプレイスメントとは、このように映画やテレビ番組、ゲーム映像の中に製品や企業ロゴをさりげなく登場させることで、認知度や好感度のアップを狙う宣伝方法で、その歴史は、1950年代のハリウッド映画にさかのぼる。映画を見た消費者から「あの俳優が使っていた商品は何ですか」という問い合わせがきたことから、映画自体も宣伝媒体となり得ることに気づいた映画会社が企業とタイアップして、意図的に商品を映り込ませるようになったことが始まりといわれている。

日本では、録画したテレビ番組のCMをスキップして観る、動画配信サイトにアップロードされた映像をネットで観る、といった行動が視聴者に定着したこともあり、近年広がりを見せている。

スポーツ用品のメーカーが一流選手とスポンサー契約を結ぶのも、製品を使用してもらい、認知度やイメージをアップさせたいから。漫画や映画、アニメ作品の舞台となった土地や建物が観光客を集めることがあるが、これも町おこしや村おこしの意図が背景にあれば、プロダクトプレイスメントの一種と言える。

コンテンツの世界観と合っていることが大前提

プロダクトプレイスメントは、作品への好感があって初めて成功する。世界観や登場人物の性格が優先で、それにあった製品を無理のない形で映す配慮が大切だ。あくまでもコンテンツに従属した見せ方でなければならない。

似た発想のsy法では、影響力のある人物が企業からお金をもらっている事を隠し、ブログなどで製品を褒めたり、他社製品を腐したりして宣伝効果を狙うステルスマーケティングがある。こちらは、広告媒体となる人物が消費者として実感を語っているように見せかけるため、バレると企業もその人物も大きくイメージを損なう恐れがある。

●映像作品を通して商品の認知度を高める

印象的なシーンに自社の製品を露出させてPR

(課題)
・コンテンツ自体に魅力がないと効果がない
・物語の世界観に合わないと、無理やり感が出ることがある
・視聴者が商品に気づかない可能性がある
・宣伝だと気づかれると逆に好感度が下がる

(利点)
・広告を意識させずに商品を訴求できる
・録画映像でもCMとしてスキップされずに見てもらえる
・実際の商品を使うことで、物語に親近感を出せる
・アニメなど架空のキャラクターを使うなら、後のスキャンダルで商品までイメージダウンすることがない

要するに

●映像作品の中でさりげなく製品や企業ロゴを映し出すことで、認知度や好感度のアップを狙う宣伝手法

●「宣伝だ」とバレると企業や商品への印象は一気に悪化するため、あくまでコンテンツ優先とした映しが重要

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